FBページMay 12, 2015 at 05:02PM


[山本 出先生]

文化財の先生方の特別講座にて、この度は山本出先生の元へ伺いました。

ギャラリーで作品を拝見したり、先生の作品が掲載されている本や写真などを踏まえてお話をして頂きました。
彫塑で学ばれた技術を備前焼で表現され、人体の細胞や自然の物からインスピレーションを受け作陶されていらっしゃるそうです。

その後、先生がフランスの地で現地の土と窯で作品制作した様子(NHKの密着取材で放送された番組)を見せて頂きましが、1ヶ月の限られた時間の中で現地の土を使い、始めて焼く円筒系の窯で窯焚きをするという内容でした。
土は非常に固く手首を痛めながらも通常の倍の時間をかけて練り、自分たちで薪を割り、備前土より粘り気のない土に向かい、更にはロストルのない窯のおかげでオキが溜るなどといった様々な障害と大きなプレッシャーの中で、備前よりも高い温度1300℃を超え無事に焚き終え成功させ現地の人々を驚かせていらっしゃいました。
経験と見極める目が無ければその窯を1300℃を超えるところまでもっていく決断はできないのではないかと思います。

最後に窯場を見学しブルゴーニュの土に触れ、丁寧にご説明して下さり研修生の質問にも終始笑顔で穏やかに対応して下さって大変勉強になりました。
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