FBページJuly 13, 2015 at 01:47PM
[人間国宝 伊勢﨑 淳先生]
先日、国指定重要無形文化財保持者である伊勢﨑淳先生の工房見学に伺いました。
まず、緊張気味な研修生からなぜ備前焼の研修に参加したのかなど自己紹介からはじまり、その後縄文土器・弥生土器・須恵器などやきものの歴史と備前焼のルーツ、先生が備前焼を始められた頃のお話をして下さいました。
備前焼の歴史も1000年近いと言われていますが、それより遥か昔からやきものの技術はかなり出来上がっていたということで・・・そんな大昔からすでに焼物を割れにくくするために焼成後の破片を粘土に混ぜて焚いて強度を増したり、熱効率をあげるための窯の開発などがなされていた事など
先生は、備前高校の美術教師をされていたという事で大変分かり易くご説明して下さいました。
それからご自宅と工房から少し歩いたところにある穴窯の見学です。山の斜面を利用して築かれている急勾配な穴窯が3基あります。そのうちの1つの窯に近づくとまだ温かく、お尋ねすると2日前まで窯を焚いていたという事でした。その窯の前で記念撮影をしました。
最後にお礼の挨拶をすると、先生が研修生に
「がんばって」
と優しく言って下さいました。
長い間備前を見てこられた先生の一言にはいろんなことが込められていたようなそんな気が致しました。
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